先日、今年の初旬にお看取りさせていただいた利用者様の娘さんが営まれている、大阪のレストランに樹らりスタッフ一同と当時一緒に介入させていただいていたケアマネージャーさんと伺わせていただきました。
娘さんはワインソムリエ、ご主人はシェフをされており、美味しいお料理とワインを堪能させていただきました。
その利用者さまのお看取りの際のお話をここに少し書かせていただきます。最期の日、私たちは呼吸状態が変化し始める前から介入することができ、ご家族に対して、これから最期の時にかけて起こりうる状態の変化や、ご家族が本人に対してできるケアなどをお話させていただきました。そして迎えた最期のとき、娘さんたちは「後悔はありません。やりきりました。」と私たちに話してくださいました。
どれほど覚悟をしていたとしてもお看取りの場面では、ご家族の悲しみや後悔がつきものですが、その気持ちを少しでも軽くすることができたのは、ケアマネージャーさんや私たち訪問看護師をはじめとする多職種間が密に連携し、予測立てながら支援できたことが大きな理由の一つだと感じています。
また今回のように、その後もご家族との関りを持てることは、グリーフケアの一環であると感じています。
娘さんから「訪問看護に来てもらえて本当にありがたかった」と嬉しいお言葉をいただき、胸が熱くなりました。私たちの介入によってご家族が少しでも前向きな気持ちになってくださるのであれば、これほど私たちの励みになることはありません。
きっとご本人も天国で笑顔で見守ってくださっていると思います。
これからも、一つひとつの出会いとご縁を大切に、心を込めた看護を届けていきたいと思います。